2024年度
2024年度第2回メンバーイベント(2024.10.25 高知&オンライン)
投稿日: 2024/08/28 14:40(修正日:2024/10/01 14:20)
2024/10/26(土)・27(日)に、日本色彩学会の美的感性研究会 高知見学会への(任意の)接続を検討しています。
◆開催日時・場所
日時:2024年10月25日(金)
場所:高知工科大学 永国寺キャンパス A108教室
https://www.kochi-tech.ac.jp/about/campus/eikokuji.html
(住所 〒780-0844 高知県高知市永国寺町2−22)
◆開催方式
限定ハイブリッド(現地参加+限定的なオンライン)で開催いたします。
(高度なソフトや機器などを用いたWebinarではありません。)
◆スケジュール
2024年10月25日(金)
13:00 開場
13:30-13:35 開会挨拶
13:35-14:25 講演1 「敵対的生成ネットワーク(GAN)による画像変換を用いた説明可能AIの可能性」
吉田 真一 先生(高知工科大学 情報学群)
14:25-14:40 休憩(15分)
14:40-15:30 講演2 「周辺刺激の誘導効果が色の見え方に与える影響」
Tanner DeLawyer 先生(高知工科大学 データ&イノベーション学群)
15:30-15:45 休憩(15分)
15:45-16:35 講演3 「脳科学が切り拓く視覚研究の未来:計測・解析・介入技術の進展による展望」
竹田 真己 先生(高知工科大学 情報学群)
16:35-16:40 閉会挨拶
17:15-19:15 交流会(TBA 正確な開始時間は未定)
◆講演要旨
●敵対的生成ネットワーク(GAN)による画像変換を用いた説明可能AIの可能性
吉田 真一 先生(高知工科大学 情報学群)
ディープニューラルネットワーク(DNN)は現在の画像認識の主流となったが,ニューラルネットワーク由来のブラックボックス性の問題は解決できていない.一方で,医療応用等の安全性や信頼性が要求される分野では,認識結果に対する説明性や解釈性が重要である.これに対し,クラス活性化マップ等,画像の各部分の認識結果への貢献度の可視化による説明性・解釈性の試みが行われているものの,十分なものとはなっていない.そこで,本講演では,敵対的生成ネットワーク(GAN)を用いた画像変換を,DNNの解釈に応用する説明可能AI(XAI) 手法を説明する.この手法を医用画像へ応用した例も説明し,説明可能AIの方向性について議論をする.
●周辺刺激の誘導効果が色の見え方に与える影響
Tanner DeLawyer 先生(高知工科大学 データ&イノベーション学群)
対象物の周辺にある刺激によって見え方は大きく変化する。観察者は視野全体を知覚するが、実際に最も大きな影響を与えるのは最も近い周辺刺激であり、黄色や茶色は特に色の変化が生じる誘導効果の影響を受けやすい。この誘導効果は単に色のコントラストによるものではなく、輝度のコントラストによっても引き起こされる。輝度が知覚される色相に影響を与える可能性がある一方で、主波長(色相)は知覚される明るさに影響を与える可能性がある。当講演では、周辺刺激による様々な色誘導効果とその相対的な強さに関する研究を紹介し、従来の心理物理学的データに加え、メラノプシンと色恒常性が色の見え方に及ぼす役割についての研究も議論される。
●脳科学が切り拓く視覚研究の未来:計測・解析・介入技術の進展による展望
竹田 真己 先生(高知工科大学 情報学群)
HubelとWieselの視覚野ニューロンの電気生理学的研究は、脳科学における視覚研究の礎を築きました。彼らの発見は、視覚情報が脳内でどのように処理されるのかという基本的な理解に大きく寄与し、その後、多くの動物実験や心理学的アプローチを通じてこの知見はさらに広がりました。近年、計測技術や解析手法、そして神経活動への介入技術が急速に発展し、視覚研究は新たな次元に突入しようとしています。本講演では、私たちの研究室で進めている「fMRIと脳波によるマルチモーダル脳活動計測」「深層学習を用いた脳情報デコード」「超音波・電流刺激による神経調節」といった技術を紹介し、今後の視覚研究における脳科学の役割について議論したいと思います。
◆参加費
講演会:無料
交流会:有料(TBA)
◆申込
以下のフォームを利用し、2024年10月17日(木)までにお願いいたします。
https://forms.gle/RGH9yJqi55d6wouX9
◆問合先
視覚科学技術コンソーシアム 事務局
E-mail:office@vsat.jp
2024年度第1回メンバーイベント(2024.7.26 札幌&オンライン)
投稿日: 2024/05/13 22:55 (修正日:2024/07/17 19:40)
◆開催日時・場所
日時:2024年7月26日(金)
場所:札幌市立大学サテライトキャンパス (札幌駅前)
札幌市中央区北4条西5丁目アスティ45(12階)
https://www.scu.ac.jp/access/#section04
JR札幌駅徒歩4分、地下鉄さっぽろ駅徒歩3分
◆開催方式
限定ハイブリッド(現地参加+限定的なオンライン)で開催いたします。
(高度なソフトや機器などを用いたWebinarではありません。)
◆スケジュール
2024年7月26日(金)
13:00 開場
13:30-13:35 開会挨拶
13:35-14:25 講演1 「個々の着装者の印象を向上させるような色は存在するか?」
石井雅博先生(札幌市立大学)
14:25-14:40 休憩(15分)
14:40-15:30 講演2 「コンピュータグラフィックスによる流体現象の表現」
土橋宜典先生(北海道大学)
15:30-15:45 休憩(15分)
15:45-16:35 講演3 「認知心理学からみた気づく・気づかない広告表示の3要因」
河原純一郎先生(北海道大学)
16:35-16:40 閉会挨拶
17:15-19:15 交流会
吉翔
北海道札幌市中央区北1条西4-2-2 札幌ノースプラザB1F
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010102/1008702/
◆参加費
講演会:無料
交流会:3,500円
◆申込
以下のフォームを利用し、2024年7月19日(金)までにお願いいたします。
https://forms.gle/vosycxxoCWQu6Nvj8
◆講演要旨
●個々の着装者の印象を向上させるような色は存在するか?
石井雅博先生(札幌市立大学)
衣服を選択するとき、着心地や機能よりも色彩や形状などのデザイン要素を重視する人は少なくありません。これらの人は着装の効果として自身に対する印象が向上することを期待している、と思われます。さらに人々の中には、色による印象変調効果の一般化を求める人もいます。すなわち、どのような色彩が自身に対する視覚的評価を好ましい方へ変調するのかを、特定の衣服においてではなく衣服全般において知りたいと思うようです。そこで本研究では、特定の着装者の印象を向上させる効果を有するような、特定の色が存在するのかを実験参加者による主観評価実験によって調べました。
●コンピュータグラフィックスによる流体現象の表現
土橋宜典先生(北海道大学)
流体現象の視覚化は、CGにおいて、長く注目されてきた重要な研究課題の一つであり、さまざまな手法が提案されてきた。流体の動きは複雑で、その計算機シミュレーションも難易度が高い。また、映像制作においては、目的の映像表現を実現することが求められるが、簡単ではない。本講演では、CGを用いた流体現象の質感表現について、流体の基礎から応用、発展まで、我々の取り組みを交えながら解説する。まず、流体の動きを支配する物理方程式とその数値解法を解説する。その後、その応用例として、煙、炎、雲、水の質感表現技術について説明する。さらに、目的の映像効果を表現するための手法として、制御手法や編集手法について説明する。理論と実践を織り交ぜ、流体現象の質感表現に関する最新技術とその応用を網羅的に解説する。
●認知心理学からみた気づく・気づかない広告表示の3要因
河原純一郎先生(北海道大学)
企業などの広告主は消費者に向けて製品の魅力をアピールします。費用を使って広告を出しますが,必ずしもすべての広告で効果があったとは言えないこともあるでしょう。さらに,広告が伝えようとしたことを消費者は誤解してしまうかもしれません。その理由は,広告を作成する側と,受け手側が必ずしも同じ観点で広告を見ているわけではないからです。いくら必要な情報を盛り込んだ広告を作ったとしても,それを全て読み取って記憶するかは広告を見る側にゆだねられています。こうした観点の違いを理解するためには,認知心理学の知見が役立つかもしれません。広告を見る消費者側の要因として,認知心理学の知見に基づいて3つの観点(モノ,意図,過去)について解説します。
札幌付近のホテルや北海道行きの飛行機も取りにくくなっておりますので、
お早めにご予約することをお薦めします。
◆問合先
視覚科学技術コンソーシアム 事務局
E-mail:office@vsat.jp