VSAT第6回オープンイベント(2014年東京)開催案内

投稿日: 2014/05/29 11:07:47

開催趣旨

 視覚科学技術コンソーシアム(Vision Science & Technology:VSAT)は、視覚科学に関する研究機関の研究者と、産業界の関連メーカーの技術者、個人などが視覚研究の深耕と普及・啓発を図るとともに事業化を推進し広く社会に貢献することを目的に活動を行っております。

 この度VSATでは、最近注目されている3Dプリンター技術、網膜機能イメージングや色覚特性に基づく色表示の標準化、脳情報科学の応用可能性などを内容として、2014年度オープンイベントを開催いたします。工学・視覚・画像・脳科学等の各分野でご活躍されている先生方にご講演いただきます。

 ぜひ皆様のご参加をお待ち申し上げます。

開催日時・場所

日時:2014年6月27日(金) 13:30~17:00

場所:CIC東京 国際会議室

〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6

http://www.cictokyo.jp

プログラム

13:00~ 開場、受付開始

13:30~16:45 講演会

13:30~13:40 開会挨拶(岡嶋克典代表)

13:40~14:20 「3Dプリンター過去・現在・そして未来」

原 雄司 氏(株式会社 ケイズデザインラボ)

 ケイズデザインラボは、3D(3次元)ツールを活用した、新しいものづくりのプロセスや新事業の企画・提案をしている会社です。現在、とにかく話題の3Dプリンターですが、そもそもどこの国のだれが発明し進化してきたのか?ブームのきっかけとは?どんな使われ方をしているのか?そして未来は?ケイズデザインラボ代表原が関連事業に長年関わってきた視点での失敗と成功の経験談と数多くの実例を交えて、ものづくり、アート、芸能、映画、医療、伝統工芸、個人利用まで、あらゆる分野に波及しつつある3次元デジタル分野についてわかりやすくご紹介いたします。

14:20~15:00 「網膜内の神経活動と代謝:眼底カメラを使ったネコ網膜の機能イメージング」

三橋 俊文 氏(東京工業大学 イノベーション研究推進体)

 大脳の機能を調べるためのoptical imagingの研究は古くから行われており、また動物実験での応用も多い。 これに対し、網膜の機能イメージングについては、研究は進んでいるがまだまだ応用例は少ない。我々は、生理的な光刺激だけではなく、異なる刺激方法による電気刺激(非生理的)にテトラドトキシンを適用して、内因性信号の機序を調べた。この結果、経角膜電気刺激は主に視神経繊維層を活性化していることが分った。また、別の検討では生理的な光刺激実験においては、格子縞刺激を用いることにより網膜内因性信号の空間周波数特性を調べ、内因性信号が網膜内層の活動を反映している可能性を示した。

<20分休憩>

15:20~16:00 「高齢者・ロービジョン・色覚異常者のための色の組み合わせの標準化」

伊藤 納奈 氏(産業技術総合研究所)

 当研究所では、これまで高齢者およびロービジョン者の類似色領域の測定を行い、加齢や多様な疾患等の影響を考慮した色の組み合わせについて検討し、測定データを基にした視覚表示物設計のためのJIS・ISOを作成した。本研究では、その色の組み合わせの標準化の基礎となる実験内容と標準化の計画について説明する。また最近取組み始めた色覚異常を対象とした実験のデータの収集についても概説する。またこれに関連して昨年度公開された高齢者・障害者の感覚特性データベースも紹介する。

16:00~16:40 「応用脳情報学の展望 −質感認知から感性まで−」

中内 茂樹 氏(豊橋技術科学大学 情報・知能工学系

人間の知覚・認知過程や脳活動を計測する技術は想像を超えるスピードで進歩しており、いまや医療応用だけでなく新たな学問分野:脳情報学を生み出そうとしている。本講演では、人間の優れた視覚機能を象徴する質感認知、そして感性情報処理に対する脳情報学的アプローチについて、いくつかの研究事例を紹介する。また、豊橋技術科学大学のリーディングプログラムの狙いである「人間理解に基づく新しい情報技術基盤を創出する人材の育成」についても紹介したい。

16:40~16:45 閉会の辞(篠森敬三副代表)

17:30~19:30 交流会 まんまや慶応 仲通り店

http://r.gnavi.co.jp/g638800/

参加費

講演会 VSAT登録メンバー・学生:無料

一般参加者:4,000円

※ 登録時に同時入会申込みも可能です。(VSAT年会費3000円)

交流会 5,000円

※ 参加費は、当日会場でお支払いください。

申込方法

事前登録制となります(定員になり次第締め切ります)。

参加内容(講演会のみ or 講演会・交流会参加)

メンバー登録希望の有無

氏名

団体名

E-mail

TEL

を明記の上、電子メールでVSAT事務局(office@vsat.jp)へお申込み下さい。

申込締め切り

2014年6月20日(金)

問い合わせ先

視覚科学技術コンソーシアム(VSAT)事務局

山形県米沢市城南4丁目3-16

山形大学 大学院理工学研究科 情報科学分野 永井研究室内

E-mail:office@vsat.jp

Web:http://www.vsat.jp/