投稿日: 2025/07/22 10:00(修正日:2025/07/22 21:50)
◆開催日時・場所
日時:2025年10月30日(木) 午後
場所:TKP大宮ビジネスセンター カンファレンスルーム4D
〒330-0845 埼玉県 さいたま市大宮区 仲町2-26 富士ソフトビル
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/bc-omiya/access/
(JR線 大宮駅 東口 徒歩4分)
◆開催方式
限定ハイブリッド(現地参加+限定的なオンライン)で開催いたします。
(高度なソフトや機器などを用いたWebinarではありません。)
◆スケジュール
2025年10月30日(木)
12:30- 開場・受付
13:00-13:15 開会挨拶
13:15-14:25 講演1 プンポンサノン パリンヤ 先生(埼玉大学・准教授)
14:25-14:40 休憩(15分)
14:40-15:50 講演2 岩崎 慶 先生(埼玉大学・教授)
15:50-16:05 休憩(15分)
16:05-17:15 講演3 山本 裕紹 先生(宇都宮大学・教授)
17:15-17:30 閉会挨拶
18:00- 交流会
◆講演要旨
●視覚認識とデジタルファブリケーション
プンポンサノン パリンヤ 先生(埼玉大学・准教授)
近年のデジタルファブリケーション技術の進展により、専門的な知識や技術を持たない個人でも、シンプルなガジェットから複雑な食品に至るまで、パーソナライズされたものづくりが可能になってきている。特に、3Dプリントされた物体の視覚的・触覚的な感性を高めることは、機能性と美的価値の両面に貢献する重要な研究トピックとして注目を集めている。本講演では、デジタルファブリケーションにおける視覚および触覚特性に関する最新の研究を紹介し、特にHuman-Computer Interaction(HCI)分野における個人利用を支援する観点に焦点を当てて議論する。また、従来のデジタルクラフトの枠を超え、ガストロノミー(美食)領域にまで拡張された取り組みについても紹介し、食品デザインにおける感覚的体験の豊かさをいかにデジタル技術で実現できるかについて考察する。
●CGによる質感表現とレンダリング
岩崎 慶 先生(埼玉大学・教授)
コンピュータグラフィックス(CG)による質感表現とレンダリング技術は,映像制作における中核的な要素であり,近年ではデジタルツインへの応用も注目されています.本講演では,物体表面における光の反射特性を記述する双方向反射率分布関数(BRDF)の基礎を解説します.特に,実世界の材質を高精度に再現できる計測BRDFに着目し,その利点と課題(データ量の大きさや編集の困難さ)について述べます.これに対し,我々の研究グループによる意味的分離やノンパラメトリックな手法に基づく圧縮・編集技術を紹介し,質感編集の可能性を示します.さらに,これらを効率的にレンダリングするためのアルゴリズムを,画像と映像を交えて紹介します.
●空中ディスプレイの進化と応用展開 ― サイエンス・フィクションを現実に
山本 裕紹 先生(宇都宮大学・教授)
何もない空中に映像が浮かび上がる「空中ディスプレイ」は、かつてはサイエンス・フィクションの世界でのみ描かれていた夢の技術です。近年、アレイ状素子による反射型結像光学技術の発展により、現実世界でもその実用化が進みつつあります。本講演では、再帰反射を用いた空中結像(AIRR: Aerial Imaging by Retro-Reflection)技術を中心に、その原理、光学構成、試作装置の動作例について平易に解説します。さらに、公共空間での案内表示や広告、安全性を高めるセキュリティ機器への応用に加え、自動車分野におけるHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)としての可能性についても取り上げます。さらに動物の行動実験の視覚刺激の提示に用いる新しい手法についても紹介します。これらの応用例を通じて、空中ディスプレイが現代社会の課題にどう貢献できるかを具体的に示すとともに、今後の技術課題や社会実装に向けた展望についても考察します。
◆参加費
講演会:
VSAT登録メンバー・学生:無料
一般参加者 :4,000円 ※ 登録時に同時入会申込みも可能です。(VSAT年会費 3,000円)
交流会:分かり次第、ご連絡いたします。
◆申込
以下のフォームを利用し、2025年10月20日(月)までにお願いいたします。
https://forms.gle/WSkTbMxnA32DCexYA
◆問合先
視覚科学技術コンソーシアム 事務局
E-mail:office@vsat.jp