投稿日: 2025/04/21 8:10(修正日:2025/05/17 11:01)
◆開催日時・場所
日時:2025年6月9日(月)
場所:山形大学 米沢キャンパス(11号館 2階 未来ホール)
〒992-8510 山形県米沢市城南四丁目3番16号
https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/access/#yone
◆開催方式
限定ハイブリッド(現地参加+限定的なオンライン)で開催いたします。
(高度なソフトや機器などを用いたWebinarではありません。)
なお、講演3および閉会挨拶につきましては、オンライン配信はございません。
◆スケジュール
2025年6月9日(月)
13:30 開場
13:55-14:00 開会挨拶
14:00-14:50 講演1 「人の色覚特性」
坂田 勝亮 先生(元女子美術大学)
14:50-15:00 休憩(10分)
15:00-15:50 講演2 「感性工学による産学連携」
川澄 未来子 先生(名城大学)
15:50-16:00 休憩(10分)
16:00-16:50 講演3 「美術館における企画展示の見せ方」 [ オンライン配信 : 無 ]
吉塚 奈月 先生(パナソニック株式会社)
16:50-16:55 閉会挨拶 [ オンライン配信 : 無 ]
18:00- 交流会
焼肉みよし
〒992-0027 山形県米沢市駅前3-2-23
http://www5.omn.ne.jp/~miyoshi/CCP005001.html
◆講演要旨
・人の色覚特性
坂田 勝亮 先生(元女子美術大学)
我々人間は多くが色覚をもち,外界の光から色を感じる能力を持っている.その多くは3色型と呼ばれる色覚特性でLMSの3錐体によって色を見ているが,日本人男性の約5%,女性の0.2%は2色型色覚と呼ばれる2錐体しか機能しない色覚を有している.近年の研究によれば2色覚型の人は特定の色の弁別において3色覚型の人よりも劣るが,一方において明るさの弁別やパタンの検出において3色型の人よりも優れたパフォーマンスを示す場合があることが報告されている.発生学的知見から人類には2色覚型の人が増大しているとの説もあり,人類の発展にとって両色覚特性が相補的に重要な役割を果たしてきたのだと考えられるようになって来ている.
・感性工学による産学連携
川澄 未来子 先生(名城大学)
心地よさや美しさなど人の心に響く魅力をデータや言語で表現し製品設計に科学的に活かす「感性工学」の研究について、実例を交えながら紹介します。解決したい課題や対象素材を企業に提供していただき、大学側は実験計画や解析を担当し、それぞれの強みを活かしながら取り組んでいます。しかし、課題未整理のままスタートするケースも多く、また、企業側と学術側では成果に対する時間感覚や価値観が異なることもあります。失敗を繰り返しつつ求められる形の成果を出して成功体験を得るまでに時間を要しますが、社会でどう役に立つのかをイメージしながら研究を組み立てることは、常に新しい挑戦であり、学生にとっても唯一無二の経験となっています。
・美術館における企画展示の見せ方
吉塚 奈月 先生(パナソニック株式会社)
美術館の現場では、多様化する展覧会のテーマに基づき、作品の魅力をいかに伝えるか、照明の課題と向き合い、日々創意工夫を重ねている。特に絵画や立体物の持つ独創的な色彩や質感、異なる素材の美しさや卓越した技法を、いかに正確に、もしくは効果的に再現するかは照明設計において重要になってくる。本講演では、パナソニック汐留美術館で開催した企画展の事例を取り上げ、展示照明の考え方、洋画と日本画の対比や、陶芸での立体形状の見せ方などについて、現場で意識すること、課題について述べたい。見せ方の解釈については、学芸員によっても様々な考え方が存在し、正解のない世界ともいえるが、目指した見せ方再現の一例として参考となれば幸いである。
◆参加費
講演会:無料
交流会:3,000円
◆申込
申込は、以下のフォームを利用し、2025年6月2日(月)までにお願いいたします。
https://forms.gle/ZxCqDLfJ5XmemAGz5
◆問合先
視覚科学技術コンソーシアム 事務局
E-mail:office@vsat.jp