投稿日: 2026/01/08 10:30(修正日:2026/03/01 19:08)
◆開催日時・場所
日時:2026年3月2日(月)
場所:九州大学大橋キャンパス 5号館3階531教室
〒815-8540 福岡県福岡市南区塩原4-9-1
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/campus/ohashi/
(西鉄大橋駅より徒歩5分、JR竹下駅より徒歩10分)
◆開催方式
限定ハイブリッド(現地参加+限定的なオンライン)で開催いたします。
(高度なソフトや機器などを用いたWebinarではありません。)
◆スケジュール
2026年3月2日(月)
13:00 受付
13:15 開会の挨拶
13:20-14:20 「生成AIのコア技術『アテンション機構』とVision Language Model(VLM)について」
花沢明俊 先生(九州工業大学大学院工学研究院 基礎科学研究系)
14:20-14:35 休憩(15分)
14:35-15:35 「太陽と青空を模した2色の光源下での影における色恒常性」
佐藤雅之 先生(北九州市立大学 国際環境工学部)
15:35-15:50 休憩(15分)
15:50-16:50 「高齢者の多感覚統合による機能代償とその歪み」
寺本 渉 先生(熊本大学大学院 人文社会科学研究部)
16:50 閉会の挨拶
18:00-20:00 交流会
博多もつ鍋 やま中 大橋本店
〒815-0035 福岡県福岡市南区向野2-2-12
https://motsunabe-yamanaka.com/honten_/
(西鉄大橋駅より徒歩10分)
◆講演要旨
・生成AIのコア技術『アテンション機構』とVision Language Model(VLM)について
花沢明俊 先生(九州工業大学大学院工学研究院 基礎科学研究系)
Chat-GPTに代表される大規模言語モデル(LLM)では、Transformerと呼ばれる機械学習モデルが使われており、その中身はアテンション機構と呼ばれる仕組みが本質的なコア技術となっている。アテンション、注意、といえば、心理物理や神経科学といった認知科学の世界で長きにわたり研究されてきた分野であるが、そのアテンションとLLMのアテンションはどう関係しているのか。アテンション機構は主成分分析などと同様の情報量に基づいた情報圧縮の仕組みであり、それが文脈解析を効率化しているという点で、認知科学的なアテンションに与える示唆は大きい。そして、Transformerを画像に適用したVision Transformerでは、視覚的アテンションによる視覚的文脈解析が行われている。
・太陽と青空を模した2色の光源下での影における色恒常性
佐藤雅之 先生(北九州市立大学 国際環境工学部)
影の内と外では照明の輝度のみならず色度も異なることが多いが,私たちは日常生活において,影の中でも物体の色を安定して知覚することができる.本研究では,影における色恒常性がどの程度成立するかを明らかにするために2つの実験を行った.白い太陽と色(青,茜色,緑,またはピンク)の着いた空を模した2台のプロジェクタで照明された場面を構成し,空のみで照らされた影領域で主観的白色点を測定した.また,影が影として知覚されない条件も設定した.その結果,影の中でも概ね良好な色恒常性が保たれることが示された.空の色の影響は観察者によって異なった.一方,影を影として知覚するかどうかは結果に影響しなかった.これらの結果は,影の中でも物体の色を安定し て判断できるという日常的経験とよく一致している.
・高齢者の多感覚統合による機能代償とその歪み
寺本 渉 先生(熊本大学大学院 人文社会科学研究部)
加齢に伴い,視覚や聴覚などの単一感覚機能は低下するが,人はその低下を補うように複数の感覚情報を組み合わせて環境を理解する。本講演では,多感覚統合が補償的に働く一方で,状況によっては知覚の偏りを生む可能性を示す研究を紹介する。マガーク効果を用いた音声知覚研究から,高齢者では視覚情報を自動的に統合する処理が弱まり,より意識的処理への依存が高まることを示す。さらに自己身体位置知覚研究(ミラーハンド錯覚など)から,高齢者では視覚情報の影響が大きく,特に機能的移動能力(歩行・バランス・運動計画を含む)が低下した人では状況に応じた感覚の使い分けが難しくなることを示す。これらの知見は,高齢者の移動支援や環境情報提示設計の基盤となる可能性がある。
◆参加費
講演会:無料
交流会:4,000円
◆申込
申込は、以下のフォームを利用し、2026年2月23日(月)までにお願いいたします。
https://forms.gle/MjscmTCuBkfSjwd28
◆問合先
視覚科学技術コンソーシアム 事務局
E-mail:office@vsat.jp
投稿日: 2025/04/21 8:10(修正日:2025/05/27 12:44)
◆開催日時・場所
日時:2025年6月9日(月)
場所:山形大学 米沢キャンパス(11号館 2階 未来ホール)
〒992-8510 山形県米沢市城南四丁目3番16号
https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/access/#yone
◆開催方式
限定ハイブリッド(現地参加+限定的なオンライン)で開催いたします。
(高度なソフトや機器などを用いたWebinarではありません。)
なお、講演3および閉会挨拶につきましては、オンライン配信はございません。
◆スケジュール
2025年6月9日(月)
13:30 開場
13:55-14:00 開会挨拶
14:00-14:50 講演1 「人の色覚特性」
坂田 勝亮 先生(元女子美術大学)
14:50-15:00 休憩(10分)
15:00-15:50 講演2 「感性工学による産学連携」
川澄 未来子 先生(名城大学)
15:50-16:00 休憩(10分)
16:00-16:50 講演3 「美術館における企画展示の見せ方」 [ オンライン配信 : 無 ]
吉塚 奈月 先生(パナソニック株式会社)
16:50-16:55 閉会挨拶 [ オンライン配信 : 無 ]
18:00- 交流会
焼肉みよし
〒992-0027 山形県米沢市駅前3-2-23
http://www5.omn.ne.jp/~miyoshi/CCP005001.html
◆講演要旨
・人の色覚特性
坂田 勝亮 先生(元女子美術大学)
我々人間は多くが色覚をもち,外界の光から色を感じる能力を持っている.その多くは3色型と呼ばれる色覚特性でLMSの3錐体によって色を見ているが,日本人男性の約5%,女性の0.2%は2色型色覚と呼ばれる2錐体しか機能しない色覚を有している.近年の研究によれば2色覚型の人は特定の色の弁別において3色覚型の人よりも劣るが,一方において明るさの弁別やパタンの検出において3色型の人よりも優れたパフォーマンスを示す場合があることが報告されている.発生学的知見から人類には2色覚型の人が増大しているとの説もあり,人類の発展にとって両色覚特性が相補的に重要な役割を果たしてきたのだと考えられるようになって来ている.
・感性工学による産学連携
川澄 未来子 先生(名城大学)
心地よさや美しさなど人の心に響く魅力をデータや言語で表現し製品設計に科学的に活かす「感性工学」の研究について、実例を交えながら紹介します。解決したい課題や対象素材を企業に提供していただき、大学側は実験計画や解析を担当し、それぞれの強みを活かしながら取り組んでいます。しかし、課題未整理のままスタートするケースも多く、また、企業側と学術側では成果に対する時間感覚や価値観が異なることもあります。失敗を繰り返しつつ求められる形の成果を出して成功体験を得るまでに時間を要しますが、社会でどう役に立つのかをイメージしながら研究を組み立てることは、常に新しい挑戦であり、学生にとっても唯一無二の経験となっています。
・美術館における企画展示の見せ方
吉塚 奈月 先生(パナソニック株式会社)
美術館の現場では、多様化する展覧会のテーマに基づき、作品の魅力をいかに伝えるか、照明の課題と向き合い、日々創意工夫を重ねている。特に絵画や立体物の持つ独創的な色彩や質感、異なる素材の美しさや卓越した技法を、いかに正確に、もしくは効果的に再現するかは照明設計において重要になってくる。本講演では、パナソニック汐留美術館で開催した企画展の事例を取り上げ、展示照明の考え方、洋画と日本画の対比や、陶芸での立体形状の見せ方などについて、現場で意識すること、課題について述べたい。見せ方の解釈については、学芸員によっても様々な考え方が存在し、正解のない世界ともいえるが、目指した見せ方再現の一例として参考となれば幸いである。
◆参加費
講演会:無料
交流会:3,000円
◆申込
申込は、以下のフォームを利用し、2025年6月2日(月)までにお願いいたします。
https://forms.gle/ZxCqDLfJ5XmemAGz5
◆問合先
視覚科学技術コンソーシアム 事務局
E-mail:office@vsat.jp